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吉野さんは面白いことをおっしゃる。
「私は進化論が絶対に正しいと主張しません」ということですね。それはそれでよ
ろしいと思います。しかし、進化論の発祥の原点には「生き物が神の6日間の創造
によってできたということは絶対にありえない」という主張から出発しています。
進化論者が自らの知識を絶対に正しいとふりかぶることはなくても、神の創造を否
定する所に始まったという所に問題があるのです。これは神を信じない文化の人々
にとっては些細なことであるのかもしれませんが、われわれにとってはそうではあ
りません。
一方、創造論は一般に神がこの世界と生き物を一日のうちに作られたということが
正しいと主張します。それは聖書の記述に基づくのであるから、科学的考証による
のではありません。ところか、ここに「創造科学論」というものがあります。これ
は聖書の記述は神の言葉であるから真理であるという理解をもっている人たちが作
った科学ですが、この科学の特徴は、「神の創造は絶対に正しい」という主張から
出発していないということです。創造科学の特徴は、聖書の記述は一旦横において、
自然科学現象や生物の観察により聖書の記述が説明できるかどうかをシリアスに検
証する科学です。一般に聖書を読んで信じる人は創造論を信じます。しかし、聖書
の神のなされた業から事実を演繹する人は創造科学を支援しているのです。
おそらく真摯な人が進化論を極めようとすると、いずれは創造科学の道にゆくので
はないかと思えます。
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